スウィチョン公債管理局長によれば、2016会計年度第1四半期か2015年度第4四半期で、財務省は3900億バーツの歳入不足を補うために、2000億バーツの借入を行い、各種プロジェクトの歳出に充当するという。政府は、景気対策として小規模から大規模の投資計画を数多く予定しており、そのための資金が不可欠となっている。

通常、第1四半期は歳入が少なく、第2、第3四半期には、所属税、法人税の徴収により歳入が増加する時期に当る。先週の歳入不足には、3年国債、利率3%を500億バーツ発行し、既に半分以上が売却され、近いうちに全部売り切れることになる。

今四半期の1500億バーツの歳入不足分は、5年、10年、15年、20年の各国債発行で対応する予定。

道路補修や水管理対策などの緊急投資分の資金は、800億バーツで、既に200億バーツの借入れを行い、130億を支出処理した。来年には800億バーツの全ての事業の支出が完了する。

2016年度の政府債務は1700億バーツで新規借り入れ563億バーツでそのうち歳入不足分の充当が390億バーツ、それ以外は国営企業の投資のための借り入れ。 

2015年度の政府歳入は、2兆2074億バーツで、予想よりも5.1%、1175億バーツ下回った。昨年からの
原油価格の下落により、輸入品の付加価値税、石油税、石油事業料収入が減少したため。また2014年からの景気後退から回復が遅れていることがある。