次の陸軍司令官人事を巡る詳しい解説。現在のプラユット司令官は今年の10月で退職なので、その次の司令官人事が大きな焦点になっています。タイの陸軍司令官は、クーデター実行の実質的な権限を持つため、政治情勢に大きな影響を与えます。
陸軍首脳部の中で候補者は4人いますが、その中で有力とみられているのが、ウドムデート副司令官(予科士官14期)とパイブン司令官補(予科士官15期)の2人です。ウドムデートは、プラユット司令官と同じ「東部の虎」出身で、プラユット司令官とも長く一緒に働いてきた親しい関係ですが、予科士官学校14期生は、タクシン派と近い関係にあると見られていることがマイナス材料。
一方、パイブンは「東部の虎」のライバルグループ「ウォンテーワン」の出身ですが、プラユット司令官と親しく、赤シャツ対応の軍の「密命」を実行するなどしています。またプラユットの実弟(現在第3方面司令官)は、パイブンの下に預けられていたこともあり、仮にパイブンが司令官に昇任すれば、その退官後には弟を後任の司令官に引き立てるという密約を成立させることもできます。
プラユット司令官がどちらを後任候補として推薦してくるのか、興味深いです。
http://www.thairath.co.th/content/418930