今後のタイ政治シナリオの解説記事。
デモ隊の狙いは、インラック暫定内閣を辞任させた後、下院議員の不在(選挙がまだ完了してないこと、または選挙結果が無効との憲法裁判所の判決を待って)を理由に憲法7条(「いずれかの場合に本憲法に適用すべき規定がない時においては、国王を元首とする民主主義制度の統治慣習に従って判断する。」)を根拠として、上院によって、中立の首相を指名することが狙いとのこと。
しかし、その計画を実現するために障害となるのが上院議長の存在。現在のニコム議長は、チャチュンサオ県から選出された民選議員で、デモ隊の思い通りに動く人物ではない。7条の発動には、立法府の長として、上院議長が上院を召集しなければならない。デモ隊側は、ニコム議長の代わりに意中のスラチャイ上院副議長を議長にさせたいと考えている。ただしニコム議長は、6年の上院任期を終えて、現在は「暫定」の立場となっていて、もうすぐ上院の選挙も行われる(そうなると誰が次の上院議長になるか、いつ上院が開けるのか不透明になる)。新しい民選の上院議員が選出される前の絶妙なタイミングで国家汚職防止委員会がニコム議長の職務停止を命じ、自動的に副議長が議長に繰る上がることがなければ7条による中立首相の指名は難しくなる。
http://www.posttoday.com/analysis/politic/282377
よく名前があがるのが パラゴン・スワンナラット(พลากร สุวรรณรัฐ)ですね。以前から7条首相が発動される日がくれば、パラーコンが首相だって主張する赤シャツ系の研究者が多くいましたね。血筋が王室に近くいってことが理由みたいですね。パラーコンの家系は確か代々王室に近くて、奥さんもタンプーインですが、母も同じくタンプーイン(元モムラチャウォン)ですからね。でも枢密院になるのに決定的な理由は、姉(も同じくタンプーイン)が元王妃女官だったことだったと思います。