トンナムのタイ政治経済研究室

タイ政治の解説、分析などを中心としたタイ研究の専門家によるブログです。

2014年09月

軍政、セミナーを中止にさせる

チェンマイ大学法学部が企画していた9月24日開催予定のセミナー「2014年暫定憲法下における幸福と和解」が軍当局の指示により開催中止になりました。こんなことにまで軍政は介入してきます。

http://www.matichon.co.th/news_detail.php?newsid=1411222190 

アピシット元首相が人気?

信じ難い世論調査結果。バンコクポールによると民主党のアピシット元首相の人気がプアタイ党のインラック元首相の人気を超え、支持政党に関しても民主党がプアタイ党を上回ったとのこと。どんだけバイアスかかった調査なんでしょう?
http://www.bangkokpost.com/news/politics/433286/democrats-beat-pheu-thai-in-poll 

プラユット首相の記者会見

昨日のタマサート大学でのニティ教授や学生の身柄拘束事件に関するプラユット首相の記者会見でのやりとり。ざっとまとめるとこんな感じ。
自分は選挙で選ばれた首相でないことは分かっている。だから私を理解しなさい。身柄を拘束したのではなく、招待し、事情を説明しただけで、既に身柄は解放されている。(セミナーの開催は)許可を求めても許可できない、政治の話だから。禁止しているわけではないが、今、すぐに話し始めることはやめてくれ。
国家は今前進し、改革を進め、和解をしているところだ。1人が主張し始めると2人目、3人目と続いていくことになるので、拡大させるな。拡大すれば、進めていることが止まってしまう。自分は仕事をしなくてはならない。なぜ私がここにいるのか。NCPOの命令は何も変更しておらず、命令は全て取り消されていない。
民主主義、選挙の話、政府に関することを話すことは許可しない。私は皆さんに聞ききたい。私が国家のどこに損害を与えたというのか?

http://www.matichon.co.th/news_detail.php?newsid=1411105803 
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『タクシンの声』の編集長に11年の禁固刑

赤シャツ系の6月24日グループのリーダーで赤シャツ雑誌『タクシンの声』の編集長のソムヨット氏に対し、控訴裁判所は刑法第112条不敬罪で11年の禁固刑の判決を下しました。
ソムヨット氏が編集長を努める上記の雑誌の中、第15号及び第16号で王室を傷つける内容の記事が掲載されたことに関する責任を追及されたものです。下級裁判所で昨年1月に10年の禁固刑の判決を受け、控訴審で争っていたものでした。ソムヨット氏は、問題の記事は自らが執筆したものではないので責任はないとし、最高裁で争う構えです。

http://www.posttoday.com/crime/319314 

治安当局によりセミナー中止に

本日夕方、タマサート大学ランシット校でのセミナー「民主主義教室」の第2回「海外における独裁体制の終焉」の最中に治安当局が押しかけ、セミナーを中止にした。

講演者として参加していたニティ・チェンマイ大学元教授やプラチャック・タマサート大学講師、主催者のタマサート大学の学生達が身柄を拘束され、警察署に連れて行かれました。開催前より軍当局より、国家の対立を生み出すので中止するようにとの警告を受けていたセミナーでした。身柄を拘束された人たちは、戒厳令下での5人以上の集会に違反したとのことで連行されましたが、特に刑事容疑はかからず身柄は釈放されるそうです。
http://www.matichon.co.th/news_detail.php?newsid=1411036061
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