2014年05月
現在、クーデター支持派では、こんなデマが飛び交っています。
「今回はクーデターではない。なぜなら転覆させるような政府がなかったからである。日本の外交官は、『一時的な権限の管理』だと言っている。中国の外交官は、『一時的な権限の掌握』だと言っている。ほら、明確だろう」
ちなみに、日本の外務大臣談話では、英語版で「Statement by Mr. Fumio Kishida, Minister for Foreign Affairs, on the coup d’État in Thailand」と明確にこれがクーデターであることを示しています。
続きを読む連日の反クーデター集会では、当局とデモ隊の小競り合いも頻発しておりますので、バンコクにお住まいの方は、巻き込まれないように周辺には近寄らないようにお気をつけください。http://www.posttoday.com/politic/297981
現在、国民からの批判が殺到している写真。元反政府デモ隊のPDRCの幹部達が「勝利」を祝賀するパーティーを高級フランス料理店で開催しているところ。よく見れば分かると思いますが、参加者は迷彩服を着ています。ここの写真では鮮明に写っていませんが、迷彩服には「東の虎」と記載されています。今回のクーデターのリーダー、プラユット司令官は、軍内派閥「東の虎」の出身です。つまり、長く続いたデモは、クーデター勃発までの舞台装置であり、軍とPDRCの両者がいかに深く繋がっていたのか、多くの人がその舞台裏に気づいてしまったわけです。
PDRCの幹部達は、大金持ちのいわゆる「セレブ」が多くいます。「民主主義のために、選挙の前に改革を!」とか「貧乏で可哀想アな農民を助けろ!」などとデモをしている期間主張し続けていましたが、この写真をみたPDRCの支持者側からも「クーデターを起こすために活動を支持していたんじゃない」とか「軍の迷彩服を来て、こんなパーティーをするとはけしからん」とか「農民が困っているのに何をしているんだ」とかの怒りの声があがっています。
これまで純粋な気持ちでPDRCで支援してきた人も多くいます。そういう人達が、今のクーデターをどう感じているのか、非常に気になります。
http://www.posttoday.com/politic/297895
リンク先の記事にあるように、PDRCのナタポンは、祝賀会ではなく、「誕生会」であると言い訳していますが、国民は全くそのように受け止めていません。
http://www.posttoday.com/politic/297927