トンナムのタイ政治経済研究室

タイ政治の解説、分析などを中心としたタイ研究の専門家によるブログです。

2014年01月

ノースタイランド国

結局今日の政府と選管との話し合いの結果、予定通り2月2日に選挙実施することになりました。
流血騒ぎがさらに大きくなりそうです。ところでバンコクポストに掲載されていた記事。「タイに正義はない。俺は国を分離したい」との横断幕がパヤオ県に掲載されていたというもの。
先月、私も参加していた学術セミナーでも「本気でノースタイランドとサウスタイランドに分離することを考える必要があるのではないか」との発言がフロアーよりあってドキッとしたものです。いつまでも政治対立が続くようであれば、タイの分裂というのも現実味を増してくるかもしれません。http://www.bangkokpost.com/most-recent/391916/separatist-banner-appears-in-northern-province-of-phayao 

 
経済面を考えれば独立は全く現実的じゃないです。でも、北タイの人々のバンコク嫌いは思った以上に進んでいるってことです。
 
ブルネイみたいに石油とか天然資源でもあれば別ですけど、北タイには何もないですからね・・・。今の時代森林資源も枯渇しかかかってますからね。仮に無理やり独立すればフィリピンのような出稼ぎ依存国家になってしまいますよ

期日前投票

日曜日に実施された期日前投票。
バンコクでは死傷者も発生したので大きな混乱になったとのイメージが強いですが、全国的に見れば特に問題もなくスムーズに終わったところの方が多いです。
このままいくと投票日は2月2日から延期になりそうですが、選挙のやり直しということになれば、在外投票や期日前投票が全て無駄になってしまうというのもやりきれないもんです。

 https://scontent-sin1-1.xx.fbcdn.net/hphotos-xfa1/v/t1.0-9/1619395_659067020797221_1104382613_n.jpg?oh=5549be6c8d6f1d1a5e5fc711bf456d21&oe=560ED618
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民主党、選挙を延期すれば、再選挙には応じる?

民主党のアピシット党首(元首相)が今回の選挙を延期すれば、再選挙に応じる用意があるとの発言がありました。ただインラック首相が政治改革の責任者というのは認めないとの条件つきです。民主党が選挙に前向きになったのは大きな前進です。

両者の落とし所として、選挙は半年くらい(?)延期ということにし、とりあえずインラックは暫定首相から外れてもらうけど、今の内閣の誰かを代理の暫定首相にする、といった辺りが両者が歩み寄れる妥協点ではないでしょうか。

https://www.facebook.com/VoiceTVonline/photos/a.131804224847.132218.131732549847/10152600726184848/?type=1&theater 
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金のかからない総選挙に

タイ商工会議所大学経済ビジネス予測センターによれば、今回の総選挙は盛り上がらず、非常に金のかからない選挙になっているそうです。
通常候補者は、表と裏を合わせて選挙費用に2千~3千万バーツを使いますが、今回は100万~200万バーツ程度の費用に過ぎないと指摘しています。
選挙ポスターや車、運動員へのシャツの配布などにお金がかかっていないからです。理由は簡単。主要野党の民主党はボイコットしていてライバルはいないし、選挙が不成立になる可能性があるからです。

金権選挙を批判し、選挙実施を拒否するデモ隊のお陰で、最も金がかからない選挙になるというのは、なんという皮肉でしょう。

http://www.posttoday.com/biz/news/272982 

デモ隊、民間航空局に乗り込む

デモ隊が民間航空局に乗り込んだ件ですが、デモ隊と局長の話し合いの結果、一部の事務所を閉鎖することに合意となりましたが、航空業務の妨げにはならないそうです。とりあえず一安心。

http://www.posttoday.com/politic/272915 
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